イラスト上手くなって、稼げる足がかりにしたい。
できれば仕事が請け負えるまでに成長してーわ。
イラストが下手だと悩んでおられるあなたへ。
きっとあなたはイラスト上手になることで今後稼ぐ足がかりにしたいと思っておられるのではないでしょうか。
イラスト上手になれば自分に自信もついていずれは、仕事が請け負えるまでに成長できます。
その上で今回はイラストの基本である模写についてボクなりのおすすめ学習方法やコツをお伝えします。
- 模写を通したイラストの上達方法
そもそもだけど模写って何?
絵の上達法として有効なのは模写です。
模写?…聞いたことはあるがよう分からん
模写とは…
複製法の一種で、絵画や書などをオリジナル(原作、原本)に倣って写すこと。西欧語のコピーにあたる。
引用:コトバンク
要は真似て描くって事ですね。
なるほど、じゃ半透明な紙を真似したい絵の上に置いてなぞって描けばええんやな!
違います!トレースではありません
トレースは何も上達しないのでやめましょう。
模写は自分の目と、腕だけを頼りに正確にオリジナルを真似して描いていく手法です。
模写することのメリットは描いた分だけ頭の中にイメージが構築される事です。
何故、絵が描けないか分かりますか?
それは頭の中にイメージとして存在しないからです。
例えばあなたがベジータを描いてくださいと言われたとします。
お、おぅ…ベジータね
ベジータって有名なキャラクターだから見本がなくてもある程度は描けそうだって思いますよね。
でも実際にペンを取っていざ紙に描こうとする時、あなたはきっと描けない。
髪はとんがってたけど、生え際ってどうだっけ?
あの戦闘服ってどんな形だったっけ?
そう、ディテールまで覚えてないから描けないのです。
絵が描けるポイントはディテールを覚えていること。
頭でイメージして、絵を描くんじゃないんです。
えっ?どゆこと?
絵を描きながら欠けていたディテールを補完して行く感覚ですね。
絵を描くという事は、まず頭の中に描くイメージがあって、それを紙に書き出すと考えている方が多いと思います。
でもそうじゃなくて、実際はその逆なんです。
イメージが絵になるのではなく、絵がイメージを作ってくれます。
ここで一冊の書籍をお伝えしたいのですが、寄藤文平さんの「ラクガキ・マスター」です。
この書籍はラクガキする上でのマインドやテクニックが詰まった書籍です。
ラクガキのためのテクニックを紹介するの?凄いね
その中での言葉を引用します。
自分の絵が、僕のわかっていないことや足りないところを教えてくれます。
引用;ラクガキ・マスター
それを、自分の眼で見たり、調べたり、推察したりしながら絵を書き直していくことで、頭の中のイメージがハッキリとクリアーになる。
だから絵が完成した時、本当に完成したのは、紙の上ではなくて、頭の中のイメージなのです。
この考え方を知った時、ハッとしました。
だからいきなり初心者が書けないのは当たり前。
だって
・画力不足
・イメージ不足
なわけですから、書けないのは当然ですよね。
これって文章でも同じことが言えますね。
ただ話を聞くだけより、メモを取りながら聞いたほうが記憶の定着につながりますよね。書くという行為は記憶力を高めてくれるんです。
だから上手く描けないからって落ち込まないようにしましょう。
①身も蓋もないけど結局は反復練習
いきなりゲンナリさせるような答えかもしれないですが、結局は反復練習がモノを言います。
もうこれに尽きます。
結局物事が上手くなるのって、それにどれだけ時間をかけたかに依るんですよね。
僕もベジータを描き始めたころ、頭の中のベジータ像がはっきりしてませんでした。
それで単行本でベジータを見ては描いての繰り返しをしてました。
そして今は何も見ずにかけるようになりました。
それは頭の中のイメージ像が完璧にクリアになっているから。
イメージが構築されたら割とどんなポーズでも描けたりします。
結局そこまで行き着くには反復練習です。
当たり前のことだけど、なぜか反復練習を忘れてる方って結構多いです。
なんというか練習をすっとばして、近道での上達を求めてる方々ですね。
でも、当然それだと上手くはならない。
やっぱりかけた時間だけうまくなります。
これはもうどの分野・物事に関しても言えることです。
なんや結局練習かよ…
そこは避けて通れないです。
ただ練習って辛くてしんどいイメージですよね。
確かにしんどい…
分かりますよ。解決方法を以下に書きます。
②基本は好きなキャラをひたすら描く
ではどうやって練習を楽しいものにしていくか。
気をつけるポイントが2つあります。
好きなキャラクターであること
当然の事ですが「やっていて楽しいこと」をすることです。
楽しい感情(ワクワク)を維持しつつイラストを描く事が重要です。
人間楽しくないと続けられません。
具体的に何をすればいいんや?
とにかく好きなキャラを描く事
好きなキャラだとワクワクする気持ちがありますよね。
ボクの好きなキャラはベジータなんです。
ベジータの絶対的な強さに憧れているんです。
だから好きなんですよね。
好きだからこそ夢中になれた。
これが亀仙人をずっと描いてと言われたら多分無理です。
心躍る感覚がないので。
それがモチベーションに繋がります。
Amazonのフィギュア商品ページを見ながら描きました。
あなたも好きなキャラで描いていきましょう。
簡単に描けそうであること
もう一つ重要なこと。
描写がある程度簡単なこと。
ベジータって初登場時から一貫して、服装(戦闘服)が簡単なんですよね。
悟空みたいに道着じゃないし。(悟空もわりと簡単な方だけど)
道着だと服の皺を描かなくちゃいけないから少し難易度が上がります。
その点ベジータは服の皺が一切ない。
レオタードだから!
プロテクター部分含めてすべてが簡単な格好です。
つまりボクにとってベジータは描くのが簡単かつ、ワクワクするキャラなのです。
逆にこれが、るろうに剣心の志々雄真実だったら大変です。
もう見た瞬間うわぁ…ってなります。
難しすぎて。
包帯どんだけ描かないといけないのってなって、描いては行くけど自分の下手さ加減に気づいてどんどんやる気を失ってしまいます。
それでもきっと絶望する
好きなキャラクターで簡単に描写できそうなキャラを選んだあなた。
きっと意気揚々と描き始めたと思います。
…(カキカキ)…
…(カキカキ)…
なんや…その…
めっちゃヘタクソで心折れそうなんやけど
ですよね
きっとあなたは、自分のイラストに絶望するはずです。
好きなキャラを描き始めたのはいいけど、最初から上手くはないはずです。
何当たり前のこと言ってんだって思ってます?
でも人間心のどこかでこんな風に思ってます。
初心者言うても、ちょちょっとやればいけるっしょ!
甘い!
あなたの思い描く絵と目の前に描いた絵の差にあなたは耐えられないかもしれない。
でもね、それでいいんです。
一つのことを習得する時に、最初から上手いってことはフツーあり得ません。
偉大な偉人だって、最初は素人から始めたんですから。
なのでまずは受け入れましょう。
さっさと絶望しましょ。
…
どんな物事も上達していくにはある程度の時間が必要です。
例えばイチローがいくら天才とは行っても、野球はじめた当日に150キロのボールは打てないですよね。
イチローだって華やかな部分だけじゃなく血の滲む努力を陰ながらしてきたのです。
③具体的な模写の方法
イラストを描く際に大事な事は、いきなり描かないこと。
初心者が一筆書きで仕上げるのはかなり難しい事ですから。
最初は棒人間から
まずは棒人間から書きましょう。
棒人間?
上記のベジータイラストは簡単な「アタリ」と言われる下書きから描いてますが基本は棒人間から描きましょう。
こんな感じのやつ。
まずは骨格をイメージすることですね。
ここからなら、描けそうじゃありませんか?
ちょっとここで余談にはなるのですが、僕はベジータを描き始めた当初、顔ばかり描いてました。
顔って描いてて楽しいですからね。
ただそこばかり描いてると当然身体部分が描けない。
顔はそこそこ上手いのに、体が下手くそなベジータが出来上がってしまいます。
さすがにそれは嫌だなと思って身体部分も結構練習しました。
その練習過程で棒人間が役立つのです。
棒人間でまずはいろいろとポーズを作ってみましょう。
ポーズは漫画でも実写の画像でもなんでもいいのですが、模写する対象となる画像を引っ張ってきましょう。
上記の画像は最初の棒人間からちょっと派生した形ですが、自分が描きやすければどんな形でもOKです。
まずは体全体で棒人間を描いて、全体の体の形・サイズ感を把握しましょう。
顔については最後でいいです。
楽しみはとっておきましょう。
筋肉を描く
棒人間によって全体の骨格がなんとなくイメージできたと思います。
次に筋肉をつけていきましょう。
人間の体の筋肉ってどうなってるか意識して見なければ分かりませんよね。
昔の僕は分からないなりにひたすらドラゴンボールの単行本を見て、ベジータの筋肉を想像で描いてました。
でもそれじゃ、効率が悪いです。
漫画で描写されていない箇所、例えばキャラクターの背中なんかは見えないからイメージできないですよね。
じゃ、どうすりゃええんや!
今はめちゃめちゃ便利な時代になりました。
ポージングのアプリがあります。
App Storeで売ってますね。
iPad持ってる人はこれインストールして筋肉を描きましょ。
どこから光が当たっているかもわかったりするので人物を描く際にはめちゃめちゃ有益なアプリです。
このポージングアプリで筋肉の形を頭の中で補完していきましょう。
慣れてきたら、徐々にベジータの筋肉の形にデフォルメしていきます。
色とか影とかは今の段階では置いておきましょう。
それはまた追々やればいいです。
とりあえず造形としてのベジータが上手く描けているかどうかが大事です。
④日常の中にルーティンとして組み込む
ただいきなり「よし毎日描くぞ!」って思っても人間は怠惰な生き物で、スキあらば休もうとします。
これはもう脳の仕組み上、仕方ないので脳の特性理解した上で仕組みを構築しましょ。
まずは目標作りです。
SMARTの法則
ここではSMARTの法則を使いましょう。
SMARTの法則は以下のようなもの。
例えば
そんな目標でOKです。
Specific:具体的である→ベジータを描いてSNSアップ
Measurable:計測ができる→1日1投稿
Achievable:同意してる→上手くなるならこのぐらいの努力が必要だ
Relevant:現実的である→1日の時間の中で達成可能なボリューム
Time-bound:期限が明確→1日の中で1枚の絵を描く
できればそれを連続100日やればかなり上手くなります。
if-then プランニング
もうひとつ継続のためのコツがあります。
If-then プランニングという考え方です。
〇〇をしたら(if)
■■をする(then)
そんな考え方です。
例えば「お風呂から上がったら、机に向かってイラストを描く」
こんな感じですね。
お風呂が行動のトリガーとなっていて、すんなり行動することが出来ます。
事前にするべきことをはっきりさせておけば意識しなくても、行動すべき時に自動的に動けます。
あれこれと迷う事はなくなり、1日の中のルーティン作業として行動できるようになれます。
そう、歯磨きをするような感覚で。
イラスト上達したきゃ模写をしろ!おすすめの練習法を4ステップで解説!
ざーっと説明してきました。
上記で100日描けば上手くなるって伝えてますが、これはマジですよ。
もっと言えば1時間×100日=100時間。
人生100年の中の、たった100時間です。
たった100時間に時間も投下できないというなら、きっと絵以外の事でも何も上達はしません。
残念ながら一瞬で上手くなる方法は無いのでコツコツやっていきましょう。
人間って反復によって上手くなるんです。
そこはある程度の時間が必要だと割り切りましょうね。
まとめると
・絵の上達は模写から
・模写によって頭の中の足りないイメージを構築していく
・結局反復練習がモノをいう
・モチベ維持の為、楽しさ+簡単さを忘れずに
・最初はド下手だからそれを受け入れよう
・日々のルーティン化は目標設定とちょっとしたコツが必要
それではまた!